あるようで なきにしもあらずの帰り道
春のようで 秋のように 淡く萌える光
偶然は なだらかに 緑の蔦からみ
必然は 石だたみ もしかして君がいた
放したい 誘いたい 手とか つなぎたい
できれば キスしたい あぁ 君と夢みたい
袖を抜ける風に 揺れる長い髪
距離を計って その空気 この胸に吸収
ふと振り向く君に 興味なげなふり
でも頭の中じゃそっと chu chu chu
なにげなく でも早く 家路急ぐの演技
悟られたみたいに 踏切の鐘が鳴る
上り 通過中 下りの 矢印
充分 じらして やっとあがる遮断機
坂の上 西日に透ける白いシャツ
角度あわせて この意識 その胸に集中
ふと振り向く君に はっと目を逸らす
でも頭の中じゃすでに chu chu
いっそ坂道 いっきにかけ上がれば
ただ誰もいない丘に 風が ひゅう
でも頭の中じゃ 君と chu chu chu