鏡の中に映る
泣き出しそうなわたしを
真似るようにただ
逆さまの影は消えずに
日々だけ重ねて
行き場を失った夜
あなたに出会い
この世界はまわりはじめた
ねえ いいでしょ?
交わる視線に込めた
ねえ おしえて あなたのやり方で
ぎゅっと目を閉じる 連れ出してよ
まだ知らない感情へと
鏡の中に眠る 駆け出しそうな衝動
冷たい体 隅々まで
あなたに満たされたい
それでも
そばにいるほど乾く 心の襞に
触れるだけじゃ 満足出来ない
ねえ 少しだけ
あなたを齧らせて欲しい
ねえ おしえて あなたの言い方で
抑え切れない この感情
甘い痛みの名前を
蒼白い喉を鳴らし
ワタシはもうワタシじゃないなら
喩えどんなに姿変えても
あなた みつける
ねえ どうしてこんなに
お腹が減るのかな?
ねえ あなたを見ていると
うずきだす
ねえ 少しだけ
あなたを齧らせて欲しいの
胸を焦がすような
甘い囁きにそっと目を閉じる
その瞬間覚めない夢に捉われても
残さず飲み干すから
あなたの全てが欲しい