月曜日の朝から 風変わりな少女が歌う
その小さな願いから ささやかな兆しが芽吹いたんだ
赤いコートの老婆が まずは最初の理解者
二十歳前後の少年たちが 少し後から足を止めた
少女は風変わりなまま歌う
風変わりなまま歌ったんだ
半年後の広場は 賛同者で膨れあがった
中央ではスーツの聖職者が声をあげた
小さな願いは今日 スタンダードだ
少女は風変わりなまま歌ったんだ
風変わりなまま そこに在ったんだ
ただ歌った
誰にも見向きもされないまま
後ろ指さえ差されなくても
やがて人々が忘れてしまっても
風変わりのまま ただ歌ったんだ