人形と見紛う 碧き瞳は潤んだ
異邦人と紡いだ浪漫の幕切れに
幻想を彷徨う 石の街路を歩んだ
日々に溶けた蝋を落とす様に
朝に焦がれる夜の酬いの無き心を
重ね合わせた
吹き抜けてくだけの風と同じとしても
花の都よ この恋も 路傍に咲いた
詩の一つに過ぎないなら
その絢爛よ 焼き付けよ 互いの胸に
愛しき影絵の現し身 絵物語にして
荒唐無稽な 祈りに縋っていても
救いのない想いは消えはしないでしょう?
それなら残そうか 僕らの出逢った意味を
偶然と運命の衣装着替えさせて
許されない事と嘆き哀しむよりも
踊り明かそうか
貴方に手を伸ばし君を見つめ返して
見果てぬ夢の 行く先を 憂うるものか
終わりないものなどないとしても
永遠に留めよう 輝きを この世界に
求め合い惹かれ合う魂 絵物語にして
古びて埃を被っても表紙を開いたなら
溢れ出してしまうだろう
綴じ込めた時間は色彩を帯びた儘
未来さえも彩る
花の都よ この恋を 纏う街よ
咲いて散っていった 日々さえも
奏で続けよ いつまでも 互いの胸に
愛しき影絵の現し身 踊らせるその為
愛の歌を 愛の歌を